北米の歴史

「ノースカロライナ海軍」はアフリカ系アメリカ人の兵役を認めていたのか?その答え

結論から言うと、「ノースカロライナ海軍」という組織はそもそも存在しませんでした。したがって、その組織がアフリカ系アメリカ人の兵役を許可したかどうかという問い自体が成立しないのです。

なぜノースカロライナ海軍は存在しないのか

ノースカロライナは建国以来、そして現在も、アメリカ合衆国を構成する一つの州にすぎません。合衆国憲法の下では、国防および軍事力の保持は連邦政府の専権事項とされており、個々の州が独自の海軍や正規軍を保有することは認められていません。アメリカのすべての軍事力は、連邦政府の管轄下にあるのです。

州が持つ軍事的役割とは

もっとも、州には「州兵(National Guard)」という形で、平時には州知事の指揮下に入る予備兵力が存在します。しかしこれはあくまで連邦軍体系の一部であり、独立した「州の海軍」ではありません。戦時や国家非常時には、州兵も連邦政府の指揮下に組み込まれます。

アフリカ系アメリカ人の兵役の歴史

アフリカ系アメリカ人の軍務については、長い歴史があります。南北戦争中、北軍(合衆国軍)は1862年以降、黒人兵士の受け入れを開始し、最終的に約18万人のアフリカ系アメリカ人が合衆国軍の一員として戦いました。ただし当時は深刻な人種差別があり、部隊は人種別に分離編成され、将校の大多数は白人が占めていました。

この軍内の人種隔離はその後も長く続き、1948年にトルーマン大統領が大統領令9981号を発布して初めて、軍隊における人種差別の撤廃が正式に命じられました。

まとめ

「ノースカロライナ海軍」は実在しないため、同組織によるアフリカ系アメリカ人への兵役許可というものはありません。アメリカの軍事力はすべて連邦政府の所管であり、アフリカ系アメリカ人の兵役をめぐる政策も、州ではなく連邦レベルで決定されてきた歴史を持つのです。