1619年8月、「ホワイト・ライオン号」がバージニアへ到着
北米大陸に最初の奴隷船が到着したのは、1619年8月のことです。イギリスの私掠船「ホワイト・ライオン号(White Lion)」は、現在のアメリカ合衆国バージニア州にあたるイギリス植民地のポイント・コンフォートに入港しました。
この船には、西アフリカのアンゴラから強制的に連れ去られた20人余りのアフリカ人が乗せられており、彼らは植民地の入植者たちに売り渡されました。この出来事こそが、北米イギリス植民地における奴隷制の歴史の始まりとされています。
ホワイト・ライオン号の航路と背景
実は、ホワイト・ライオン号がアフリカから直接奴隷を運んできたわけではありません。同船は私掠免許を持つ武装船で、航海の途中にポルトガルの奴隷船「サン・ジョアン・バウティスタ号」を襲撃し、その積荷だったアフリカ人の一部を奪取していました。
補給に困っていたホワイト・ライオン号は、ジェームズタウン近郊のポイント・コンフォートに寄港し、乗せていた約20人のアフリカ人を食料などの物資と引き換えに入植者側へ譲渡したと伝えられています。
この出来事の歴史的意義
1619年のこの出来事は、アメリカ史における重大な転換点として広く認識されています。ここから始まった大西洋横断奴隷貿易は200年以上にわたって続き、数十万人規模のアフリカ人が北米の植民地へ連れてこられることになりました。
奴隷制は南北戦争(1861〜1865年)を経て、1865年に発効したアメリカ合衆国憲法修正第13条によってようやく廃止されました。最初の奴隷船の到着から奴隷制の廃止まで、実に246年もの歳月が流れたのです。
まとめ
- 最初の奴隷船「ホワイト・ライオン号」が到着したのは1619年8月
- 到着地点は現在のバージニア州にあたるポイント・コンフォート
- 約20人のアフリカ人が入植者たちに売られた
- これが北米イギリス植民地における奴隷制の出発点となった