総選挙の時期を決定するのは首相
イギリスでは、総選挙を実施する時期を決めるのは首相です。首相には議会解散権があり、前回の総選挙から5年以内という条件を満たしていれば、自らの判断でいつでも総選挙を行うことができます。
固定任期制を持たない英国の議会制度
英国の議会には、米国など多くの国と異なり、固定任期制(fixed term)が設けられていません。そのため、政情や政治判断に応じて選挙の時期を柔軟に設定できる点が大きな特徴です。なお、2011年に成立した「固定任期議会法」により、一時期は任期が原則5年と固定されていましたが、2022年の「議会解散・招集法」の施行に伴い同法は廃止され、従来の首相による解散権限が復活しました。
理由を示す義務はないが、目的は新たな信任の獲得
首相が総選挙を実施する際、法的にその理由を説明する義務はありません。ただし実際には、与党にとって有利なタイミングを見計らって実施されることもあれば、政局の打開や政策遂行のため、有権者からの新たな信任(マンダート)を求めて実施されるのが一般的です。