「南北戦争をやめた州は5つあるのか?」という疑問に対する答えは、厳密には「南北戦争を途中で『やめた』州は存在しない」となります。しかし、この質問の背景には、アメリカ史における重要な出来事——南部諸州の連邦脱退(セセッション)——があります。
南部11州による連邦からの脱退
1860年から1861年にかけて、奴隷制の存続や州の権限をめぐる深刻な対立を背景に、南部の11州が合衆国(連邦)からの脱退を宣言しました。一部の資料では当初の脱退州を7州と数える場合もありますが、最終的には11州が脱退し、新たな国家「アメリカ連合国(Confederate States of America)」の結成を目指しました。
連邦から脱退した主な州は以下の通りです。
- サウスカロライナ州(最初に脱退)
- ミシシッピ州
- フロリダ州
- アラバマ州
- ジョージア州
- ルイジアナ州
- テキサス州
- バージニア州
- アーカンソー州
- ノースカロライナ州
- テネシー州
脱退は「違法行為」とみなされた
当時の合衆国政府は、州が一方的に連邦を離脱することを法的に認めていませんでした。そのため、南部諸州による脱退は違法な行為と判断され、これを巡る対立が激化した結果、南北戦争(1861年〜1865年)が勃発することになりました。
まとめ
「南北戦争をやめた州は5つ」という認識は正確ではありません。州が戦争の途中で離脱したわけではなく、開戦前に南部11州が連邦を脱退してアメリカ連合国を形成したことこそが、南北戦争の直接的な発端となったのです。この一連の出来事は、アメリカの歴史において国家の統一と奴隷制の廃止を決定づけた重大な転換点として記録されています。