北米の歴史

1776年、ハウ将軍はニューヨークでジョージ・ワシントンを破ったのか?

1776年、ウィリアム・ハウ将軍率いるイギリス軍がニューヨークでジョージ・ワシントンを完全に打ち破った——これはよくある誤解です。

ハウ将軍は決定的な勝利を収められなかった

確かに、ロングアイランドの戦い(ブルックリンの戦い)では、イギリス軍が大陸軍に大きな損害を与えました。しかし、ワシントンは夜闇に紛れて部隊をイースト川対岸へと撤退させることに成功し、ハウ軍の包囲網を巧みにかわしました。

決戦を避けたワシントンの判断

ハウ将軍の狙いは、大陸軍を一気に撃滅する「総力戦(決戦)」への誘い込みでした。ところがワシントンはこれを見抜き、あえて正面からの決戦を避けながら、軍の主力を守り抜いたのです。

その結果、アメリカ独立戦争はここで終わることなく、大陸なく、大陸軍は戦いを継続する力を保ち続けました。ハウにとってニューヨークでの戦果は戦術的な成功にとどまり、戦争の帰趨を決める決定的な勝利にはなり得なかったのです。