北米の歴史

スペイン人宣教師は北米のどこに伝道所を設立したのか?

スペイン人宣教師が築いたカリフォルニアの伝道所網

スペイン人宣教師たちは、北米西海岸にあたるアッパー・カリフォルニア(Alta California、現在の米国カリフォルニア州)において、南はサンディエゴから北はソノマまで続く一連の伝道所(ミッション)を設立しました。これらの伝道所は「エル・カミノ・レアル(王の道)」と呼ばれる街道で結ばれ、スペインによる植民地経営とキリスト教布教の重要な拠点となりました。

最初の伝道所「サンディエゴ・デ・アルカラ」

アッパー・カリフォルニアで最初に建てられた伝道所は、1769年に創設されたサンディエゴ・デ・アルカラ(Mission San Diego de Alcalá)です。創設者のフニペロ・セラ神父(Father Junípero Serra)はスペイン出身のフランシスコ会修道士で、その後も伝道所建設を主導し、「カリフォルニアの使徒」と呼ばれています。

21の伝道所が形づくった歴史的ネットワーク

伝道所の建設はその後も続き、最終的に計21か所が設立されました。1823年にソノマに創設されたサン・フランシスコ・ソラノ伝道所が最後のもので、整備には約半世紀にわたる歳月がかけられています。現在も多くの伝道所が当時の姿をとどめており、カリフォルニアの歴史を今に伝える貴重な文化遺産として、多くの人々が訪れる観光名所にもなっています。