北米の歴史

アメリカの州になる前、その土地は何と呼ばれていたのか?歴史ある旧称を一挙解説

現在50州からなるアメリカ合衆国ですが、それぞれの州が「州」として連邦に加わる前には、さまざまな名称で呼ばれていました。スペイン領だった時代の名前、独立した共和国としての名前、あるいは準州(テリトリー)としての名前など、その背景には興味深い歴史が刻まれています。

州昇格前の旧称を持つ主な州の一覧

以下に、州になる前に異なる名称を持っていた代表的な州をご紹介します。

スペイン領・植民地時代の名称

1. カリフォルニア州 — アルタ・カリフォルニア(スペイン領)
2. フロリダ州 — 東フロリダおよび西フロリダ(スペイン領)
3. ニューヨーク州 — ニューヨーク植民地(イギリス領)

独立した共和国だった時代

4. ハワイ州 — ハワイ王国
5. テキサス州 — テキサス共和国
6. バーモント州 — バーモント共和国

準州(テリトリー)時代の名称

7. コロラド州 — コロラド準州
8. アイダホ州 — アイダホ準州
9. イリノイ州 — イリノイ準州
10. ミシガン州 — ミシガン準州
11. ミシシッピ州 — ミシシッピ準州
12. ネバダ州 — ネバダ準州
13. オハイオ州 — 北西準州
14. オレゴン州 — オレゴン準州
15. ユタ州 — ユタ準州
16. ワシントン州 — ワシントン準州
17. ウィスコンシン州 — ウィスコンシン準州

名称の変遷が示すアメリカの歴史

これらの旧称は、単なる名前の違いにとどまらず、アメリカ合衆国の拡大の歴史そのものを物語っています。例えば、テキサスは1836年から1845年まで完全な独立国家「テキサス共和国」として存在し、その後合衆国に加盟しました。ハワイもかつては独自の王朝による「ハワイ王国」であり、20世紀に入ってから州となった珍しい例です。

また、「準州(Territory)」という区分は、正式な州に昇格する前の過渡的な行政区域を指し、西部開拓時代に多くの地域がこの段階を経て州へと発展していきました。スペインやイギリスといった欧州列強の植民地だった時代の名称が残る州もあることから、北米大陸における勢力図の移り変わりをも読み取ることができます。

ここで挙げたのはほんの一例です。実際には、さらに多くの州が州制施行までの間に複数回の名称変更や行政区画の再編を経験しています。各州の歴史をたどると、アメリカという国の成り立ちがより深く理解できるでしょう。