アメリカ合衆国の前身となったイギリス領13植民地では、例外なくすべての地域で奴隷制度が存在していました。奴隷制度は南部だけのものではなく、北部を含む全植民地に広がっていた点が重要です。
ニューイングランド植民地(北部)
- マサチューセッツ
- ロードアイランド
- コネチカット
- ニューハンプシャー
商業や漁業が中心だった北部でも、家庭内使用人や農場労働者として奴隷が使われていました。特にロードアイランドでは、奴隷貿易そのものが主要産業の一つとなっていました。
中部大西洋植民地(中部)
- ニューヨーク
- ニュージャージー
- ペンシルベニア
- デラウェア
ニューヨークでは18世紀前半、人口のかなりの割合が奴隷であり、北部有数の奴隷保有地域でした。中部植民地でも農園や港湾労働に奴隷労働が組み込まれていました。
南部植民地
- バージニア
- メリーランド
- ノースカロライナ
- サウスカロライナ
- ジョージア
タバコや稲、のちには綿花といったプランテーション農業が盛んだった南部では、奴隷労働が経済の基盤となり、奴隷人口は他地域より圧倒的に多くなりました。
奴隷制度のその後
独立後も奴隷制度は続きましたが、北部では19世紀前半までに相次いで廃止されていきました。一方、南部では制度が根強く残り、この対立が南北戦争(1861〜1865年)の要因の一つとなりました。最終的に1865年、戦争終結後に批准された憲法修正第13条によって、合衆国全土で奴隷制度が正式に廃止されました。