1846年から1848年にかけて行われた米墨戦争(アメリカ・メキシコ戦争)は、北米大陸の歴史を大きく変えた出来事でした。この戦争の結果、アメリカ合衆国はメキシコから広大な領土を獲得することになります。
1848年に締結された「グアダルーペ・イダルゴ条約」により、メキシコは現在のアメリカ南西部にあたる広大な土地をアメリカへ割譲しました。その代償として、アメリカはメキシコに1,500万ドルを支払っています。ここでは、この戦争によってアメリカが獲得した主な領土をご紹介します。
米墨戦争で獲得した主な領土
カリフォルニア
現在のカリフォルニア州全域に加え、ネバダ州・ユタ州・アリゾナ州の一部が含まれます。後にゴールド・ラッシュの舞台となり、アメリカ西海岸発展の礎となった地域です。
ニューメキシコ
現在のニューメキシコ州全域と、コロラド州およびアリゾナ州の一部に相当します。かつてスペインやメキシコの統治下にあった歴史ある地域です。
アリゾナ
現在のアリゾナ州の大部分に加え、ニューメキシコ州やユタ州の一部も含まれていました。砂漠地帯が広がるこの地域は、後に鉄道建設や鉱業開発で重要な役割を果たします。
ネバダ
現在のネバダ州全域と、カリフォルニア州・ユタ州の一部が含まれます。19世紀後半には銀山の発見により急速な発展を遂げました。
ユタ
現在のユタ州全域に加え、ネバダ州・コロラド州・ワイオミング州の一部に相当します。モルモン教徒の開拓者が入植したことでも知られる地域です。
コロラド
現在のコロラド州の一部(主に西部)と、ワイオミング州・ニューメキシコ州の一部が含まれます。ロッキー山脈の豊かな資源が注目されるようになりました。
ワイオミング
現在のワイオミング州の一部と、コロラド州・モンタナ州の一部にも及びます。広大な草原地帯は、後に牧畜業の中心地として栄えました。
まとめ
米墨戦争の結果としてアメリカが獲得した領土は、現在の7つの州に関わる広大な地域に及びました。これらの地域は「メキシコ割譲地」と呼ばれ、アメリカが太平洋岸まで国土を拡大する「大陸横断国家」への道を確実なものにしたのです。一方でメキシコは国土の約半分を失うことになり、両国関係や国境問題の原点ともいえる歴史的転換点となりました。