アメリカ南北戦争(1861年~1865年)は、奴隷制や州の権限をめぐる対立を背景に、北部の「連邦」(北軍)と南部の「アメリカ連合国」(南軍)が衝突した内戦です。両陣営とも、東部・西部の各戦域ごとに複数の野戦軍を編成し、4年にわたる激しい戦闘を展開しました。ここでは、南北戦争で戦った主な軍隊を紹介します。
北軍(連邦軍)の主力部隊
北軍は、首都ワシントンD.C.の防衛からミシシッピ川流域の攻略まで、広範な戦域を担う複数の野戦軍を運用していました。
- ポトマック軍:東部戦線の主力。ゲティスバーグの戦いなど歴史的な会戦で活躍しました。
- カンバーランド軍:テネシー州方面で作戦を展開した部隊です。
- テネシー軍:西部戦線の中核的存在。シャイローやビックスバーグなどの戦いに参加しました。
- オハイオ軍:ケンタッキー・テネシー方面の作戦を担当しました。
- メキシコ湾軍:ニューオーリンズ占領など、南部沿岸部の攻略を指揮しました。
- ジェームズ川軍:終盤のピーターズバーグ包囲戦に参加した部隊です。
南軍(南部連合軍)の主力部隊
南軍もまた、戦域ごとに独立した野戦軍を編成し、優れた指揮官たちのもとで数的に劣勢ながら北軍に果敢に抵抗しました。
- 北バージニア軍:ロバート・E・リー将軍が率いた東部戦線の主力部隊です。
- テネシー軍:西部戦線の中心を担った部隊です。
- ミシシッピ軍:西部戦線で活動し、要所の防衛にあたりました。
- サウスカロライナ・ジョージア・フロリダ軍:南大西洋岸諸州の防衛を担当しました。
- ミシシッピ以西軍(トランス・ミシシッピ軍):ミシシッピ川より西側の広大な地域を管轄しました。
- ポトマック軍(南軍):開戦初期に短期間だけ存在した部隊で、後に北バージニア軍へ統合されました。
まとめ
南北戦争では、北軍・南軍ともに地名にちなんだ野戦軍が各地で戦いました。特に北軍のポトマック軍と南軍の北バージニア軍は、東部戦線で幾度となく激突した宿敵同士として知られています。これらの部隊の動きを追うことで、南北戦争全体の流れがより深く理解できるでしょう。