冷戦の始まりは、一般的に1946年3月5日、イギリスのウィンストン・チャーチル元首相がアメリカ・ミズーリ州フルトンで行った有名な「鉄のカーテン」演説にまで遡るとされています。
冷戦の幕開け――チャーチルの「鉄のカーテン」演説
この演説の中でチャーチルは、「バルト海のシュテッティンからアドリア海のトリエステまで、ヨーロッパ大陸を横断して『鉄のカーテン』が降ろされた」と述べました。これは、ソ連が東欧諸国を影響下に置き、西側諸国との間に見えない壁を作りつつあるという現実を、世界にはっきりと警告するものでした。
当時、第二次世界大戦での協力関係にあったアメリカとソ連の対立は深まりつつあり、この演説は両陣営の緊張関係を象徴する出来事として、後世「冷戦時代の始まり」と位置づけられることになりました。
冷戦の終結――ベルリンの壁の撤去
一方、冷戦の終わりを告げた出来事として広く知られているのが、1989年11月9日のベルリンの壁の撤去(開放)です。
1961年から28年間にわたり、東西ドイツを物理的に隔て続けてきたこの壁が市民の手によって取り壊されたことは、東側陣営の崩壊とヨーロッパ再統合の象徴となりました。壁の開放後も東欧諸国では民主化運動が相次ぎ、そして1991年のソ連邦の解体をもって、冷戦は正式に終結しました。
まとめ
つまり冷戦は、1946年のチャーチルによる「鉄のカーテン」演説を起点とし、1989年のベルリンの壁撤去によって事実上終わったのです。約40年以上にわたる米ソ二極対立の時代は、現代の国際政治の枠組みを形作る大きな転換点となりました。