北米の歴史

アメリカの奴隷制を終わらせたのは何か?奴隷解放宣言から憲法修正第13条まで

アメリカの奴隷制を終わらせたのは何か?

アメリカ合衆国における奴隷制の廃止は、一夜にして実現したものではありません。その歴史を象徴する転換点となったのが、1863年1月1日にエイブラハム・リンカーン大統領が発した「奴隷解放宣言(Emancipation Proclamation)」です。南北戦争のさなかに出されたこの宣言は、奴隷制廃止へ向けた決定的な第一歩となりました。

奴隷解放宣言の内容と限界

奴隷解放宣言では、アメリカ連合国(南部諸州)に属するすべての奴隷が自由な身分であると宣言されました。しかし、この宣言の適用範囲は連合国側の支配下にある地域に限定されていたため、直ちに国内のすべての奴隷が解放されたわけではありません。北部の支配下にあった境界諸州の奴隷などは、この時点でも依然として束縛されたままだったのです。

憲法修正第13条による正式な廃止

それでも、奴隷解放宣言は奴隷制廃止への道を開く重要な土台となりました。宣言が示した方向性を受ける形で、1865年にアメリカ合衆国憲法修正第13条が批准されます。これにより、奴隷制は全国で正式に廃止されました。

つまり、アメリカの奴隷制を法的に終わらせたのは憲法修正第13条であり、奴隷解放宣言はその実現への道筋をつけた歴史的な一歩だったと言えるでしょう。