北米の歴史

ディエンビエンフーの戦いはどこで行われたのか?

「デンの戦い」と表記されることもありますが、その正式名称はディエンビエンフーの戦い(Battle of Dien Bien Phu)です。

戦いが行われた場所

この戦いは、ベトナム北西部、ラオスとの国境に近い山あいの盆地「ディエンビエンフー」で行われました。ハノイから西へ約350キロメートル離れた、険しい山地に囲まれた谷間です。

歴史的背景

1954年3月から5月にかけて、フランス軍とベトナム独立同盟(ベトミン)の間で繰り広げられたこの戦いは、第一次インドシナ戦争の帰趨を決める決定的な戦闘となりました。フランス軍は要塞化した陣地を築いてベトミンを誘い込みましたが、ヴォー・グエン・ザップ将軍率いるベトミン軍が周囲の高地に重砲を運び上げ、包囲網を完成させました。

約2か月に及ぶ激戦の末、フランス軍は降伏し、この敗北によってフランスのインドシナ支配は事実上終わりを迎えました。同年開催されたジュネーブ会議によりベトナムの分断が確定し、その後のベトナム戦争への道筋ともなった、20世紀の歴史を大きく変えた戦いです。