北米の歴史

ヴァイキングはカナダに定住した最初のヨーロッパ人なのか?

答えは「はい」——ヴァイキングこそ最初のヨーロッパ人入植者


ヴァイキング(ノース人)は、カナダに定住地を築いた最初のヨーロッパ人であると考えられています。その根拠となるのが、カナダ東部・ニューファンドランド島最北端にある「ランス・オ・メドーズ(L'Anse aux Meadows)」遺跡です。


ランス・オ・メドーズ遺跡が語る歴史


この遺跡から出土した証拠によれば、ノース人の探検家たちは西暦1000年頃、すでに北アメリカ大陸にヨーロッパ人による最初の定住地を築いていたことが分かっています。木造建築の跡や鉄器を加工した痕跡などが発見されており、一時的な上陸ではなく、実際に入植が行われたことを裏付けています。


コロンブスより約5世紀早い到達


クリストファー・コロンブスがカリブ海に足を踏み入れたのは1492年のことですが、ヴァイキングの北米到達はそれからおよそ5世紀も前の出来事でした。アイスランドの中世の文献「サガ」には、新しい土地「ヴィンランド」への航海が伝えられており、ランス・オ・メドーズ遺跡の発見によって、これらの物語が単なる伝説ではなく史実に基づいている可能性が高まったのです。


世界遺産として認められた価値


ランス・オ・メドーズは1960年代に発掘され、1978年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。ヨーロッパ人が新世界へ渡った最初の場所として、大西洋を越えた人類の移動と交流の歴史を物語る、極めて貴重な遺産となっています。