北米の歴史

1863年7月4日、グラント将軍が占領したミシシッピ川制圧の鍵となった都市とは?

1863年7月4日、北軍のユリシーズ・S・グラント将軍が占領した、ミシシッピ川を制御する鍵となったのはミシシッピ州ビックスバーグという都市です。

ビックスバーグが重要視された理由

ビックスバーグは、ミシシッピ川を見下ろす高い崖の上に位置する戦略的要衝でした。この地理的条件により、川を行き交う船舶を大砲で容易に支配できることから、「ミシシッピ川のジブラルタル」とも呼ばれていました。

また、同市は南部連合(アメリカ連合国)にとって西部戦線における主要な拠点であり、テキサスやアーカンソーから東部へ兵員や物資を運ぶ重要な補給路でもありました。

ビックスバーグ包囲戦と陥落

グラント将軍は1863年5月中旬にビックスバーグへの攻撃を開始し、約6週間にわたる包囲戦の末、守備側のペンバートン中将は7月4日についに降伏しました。

南北戦争の転換点

ビックスバーグの陥落は南北戦争において決定的な意味を持ちました。

  • 南部連合の領土がミシシッピ川によって東西に分断された
  • 北軍がミシシッピ川という交通・商業の大動脈を完全に掌握した
  • 南部の西部諸州からの補給が途絶えた

リンカーン大統領はこの勝利を「水の父(ミシシッピ川)が再び自由に海へ流れる」と表現して歓喜しました。同じ頃、東部ではゲティスバーグの戦いでも北軍が勝利しており、これら二つの勝利は戦争の帰趨を北軍優位へと決定づけ、最終的な北軍の勝利への道を切り開く大きな転換点となりました。