オセアニアの歴史

コロンブスの船を作ったのは誰?大航海を支えた3隻の正体

コロンブスの船を手配したのは、カスティーリャ女王イサベル1世

クリストファー・コロンブスがアメリカ大陸への航海で使用した船は、特定の造船職人が新たに建造したものではありません。実際には、カスティーリャ王国のイサベル1世女王が航海を後援し、船の手配を行ったとされています。

1492年、コロンブスの西回り航路によるアジア到達という計画に賛同したイサベル1世は、パロス港から船団を出航させるよう命じました。つまり「コロンブスのために船を作った人物」は存在せず、王冠の後援のもとで既存の船が調達されたのです。

ピンタ号・ニーニャ号・サンタ・マリア号は商船の改造船

有名な船団を構成する3隻——ピンタ号(Pinta)、ニーニャ号(Niña)、そして旗艦のサンタ・マリア号(Santa María)——は、いずれもゼロから建造された探検船ではなく、もともと交易や輸送に使われていた既存の商船でした。

これらの船は遠洋航海に耐えられるよう、修理や改造が施され、探検任務に適した状態へと仕上げられました。当時のイベリア半島では、目的に応じて実績のある船を改装して使うのが一般的であり、コロンブスの船団もその慣習に沿って準備されたのです。

まとめ

コロンブスの船は誰か一人の職人が特別に作ったものではなく、イサベル1世女王の後援により手配され、既存の商船を改造したものです。この事実は、大航海時代の探検が国家の支援と実用的な船舶運用によって支えられていたことを物語っています。