アメリカ合衆国は1917年4月6日、第一次世界大戦への参戦を正式に決定しました。それまで中立の立場を堅持していたアメリカが、ついに戦火に身を投じることになった背景には、いくつかの重要な出来事が絡み合っていました。
ドイツの無制限潜水艦作戦が引き金に
最大の転機となったのは、ドイツによる「無制限潜水艦作戦」の再開です。ドイツ海軍は北大西洋において、警告なしに商船や旅客船を攻撃する方針を採用し、アメリカ船舶も次々と標的となりました。
ルシタニア号沈没事件の衝撃
中でもアメリカ社会に大きな衝撃を与えたのが、1915年に発生した豪華客船RMSルシタニア号の沈没事件です。この事件では多くのアメリカ人乗客が命を落とし、国内の反ドイツ感情が一気に高まりました。
破壊工作の発覚と世論の変化
さらに、ドイツがアメリカの産業やインフラに対して破壊工作を企てていたことも明るみに出ました。これら一連の出来事により、それまで慎重だったアメリカ世論は、戦争介入を支持する方向へと急速に傾いていったのです。
ウィルソン大統領の決断と宣戦布告
こうした状況を受けて、ウッドロウ・ウィルソン大統領は1917年4月2日、連邦議会で演説を行い、ドイツへの宣戦布告を求めました。そしてわずか4日後の4月6日、議会は宣戦布告を可決。ここにアメリカは正式に第一次世界大戦へ参戦することとなりました。