ニューイングランド植民地は、いくつかの重要な物資や資源について中部植民地(Middle Colonies)に大きく依存していました。両地域は互いに補完し合う密接な経済関係を築いていたのです。
1. 農産物への依存
中部植民地は、ニューイングランドに比べて肥沃な土壌と農業に適した温暖な気候に恵まれていました。そのため小麦、トウモロコシ、家畜などの農産物を大量に生産しており、食料自給が難しかったニューイングランドは、これらの農産物によって自国の食料供給を補っていました。
2. 貿易と商業のハブとしての役割
中部植民地は、ヨーロッパや西インド諸島から輸入される商品の中継貿易拠点として機能していました。ニューイングランド植民地は、中部植民地との取引を通じて、ヨーロッパ製の工業製品、砂糖、糖蜜(モラセス)などの熱帯産品を入手することが多かったのです。
3. 輸送と海運の利便性
中部植民地は主要な河川や港湾へアクセスできたため、物資の輸送が格段に容易でした。ニューイングランド植民地は、大規模な港湾インフラを自前で整備する手間を省くため、中部植民地の港を輸出入の拠点として頻繁に利用していました。
4. 経済的な相互依存関係
ニューイングランド植民地と中部植民地は、共生的な経済関係を持っていました。中部植民地が農産物や貿易品を提供する一方で、ニューイングランドは魚類、木材、その他の林産物を中部植民地に供給していました。こうした相互依存関係は、両地域の経済的な結び付きを一層強固なものにしたのです。