第一次世界大戦(1914年~1918年)の終結は、ヨーロッパと中東の政治地図を大きく塗り替えました。帝国の崩壊、革命、そして新たな国家の誕生により、多くの国が国名や政治体制を変更することになりました。ここでは、第一次世界大戦後に別の名前となった、あるいは新しく生まれた主な国々をご紹介します。
1. ロシア
1917年のロシア革命により、ロシア帝国は「ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国(RSFSR)」へと生まれ変わりました。この国家はその後、1991年まで存続したソビエト連邦(ソ連)の中核となっていきます。
2. ドイツ
第一次世界大戦の敗北後、ドイツ帝国は崩壊し、「ヴァイマル共和国」が成立しました。この名称は、新憲法が起草された都市ヴァイマルにちなんで付けられたものです。
3. オーストリア=ハンガリー
オーストリア=ハンガリー帝国は、大戦の終結とともに解体されました。その領土は、オーストリア、ハンガリー、チェコスロバキア、ユーゴスラビアなど、新たに独立した複数の国家へと分割されました。
4. チェコスロバキア
1918年、旧オーストリア=ハンガリー帝国の一部であったボヘミア、モラヴィア、スロバキア、カルパティア・ルテニアが統合され、新しい国家「チェコスロバキア」が誕生しました。
5. ユーゴスラビア
同じく第一次世界大戦後に登場したのがユーゴスラビアです。旧オーストリア=ハンガリー帝国の一部とセルビア王国などが統合されて形成された、多民族からなる国家でした。
6. ポーランド
ポーランドは、隣接する列強による分割統治が100年以上続いた末、第一次世界大戦を機に独立を回復しました。消滅していた国家が復活した例として、歴史上特筆される出来事です。
7. フィンランド
フィンランドは1917年にロシアからの独立を宣言し、第一次世界大戦後には主権国家として国際的に承認されました。
8. バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)
エストニア、ラトビア、リトアニアのいわゆるバルト三国も、第一次世界大戦後にロシア帝国からの独立を果たしました。
9. オスマン帝国
数百年にわたり広大な領土を支配してきたオスマン帝国は、大戦の敗北によって解体されました。その結果として、トルコ共和国の成立や、ヨーロッパ列強による中東での委任統治領の設置など、新たな政治秩序が生まれることになりました。
10. エジプト
第一次世界大戦中はイギリスの支配下に置かれていたエジプトは、1922年に正式な独立を達成しました。
まとめ
第一次世界大戦は、単なる軍事衝突にとどまらず、世界の国境線と国家のあり方を根本から変えた転換点でした。帝国時代の終焉と民族自決の高まりが、現在の国際秩序の基礎を形作ったといえるでしょう。