オセアニアの歴史

17世紀の海賊たちが「イスパニョーラ」と呼んだカリブ海の島、その現代名とは?

17世紀の海賊たちが「イスパニョーラ(ヒスパニオラ)」と呼んでいたカリブ海の島は、現在ではハイチ共和国とドミニカ共和国という2つの国に分かれています。

島の東西を分ける2つの国

イスパニョーラ島は、カリブ海においてキューバに次いで2番目に大きな島です。島の西部約3分の1をハイチが、東部約3分の2をドミニカ共和国が占めており、一つの島の中に歴史も文化も異なる二つの国家が並立する珍しい形態を持っています。

なぜ海賊の拠点だったのか

17世紀、この島の周辺海域はカリブ海の海賊(ブカニアー)たちの主要な活動拠点でした。特に島の北西部沖に位置するトルトゥーガ島(亀島)は、「海岸の兄弟団」と呼ばれる海賊たちの有名な根拠地となり、いわゆる「海賊の黄金時代」の中心地の一つとして名を馳せました。スペインの宝船を狙う海賊船が行き交うこの海域は、当時の大西洋貿易の要衝でもあったのです。

イスパニョーラ島の歴史的背景

イスパニョーラ島は1492年、クリストファー・コロンブスが最初の航海で到着した島としても知られています。その後スペインの植民地となりましたが、17世紀末には島の西部がフランス領サン=ドマングとして割譲されました。西部は1804年に世界初の黒人共和国となるハイチとして独立し、東部も1844年にドミニカ共和国として独立を果たしました。

かつて海賊たちが「イスパニョーラ」と呼びならわしたこの島は、激動の歴史を経て、今では美しいビーチや豊かな文化で知られる観光地として、多くの旅行者を惹きつけています。