第二次世界大戦では、枢軸国の攻撃によって世界中の多くの国が次々と占領され、あるいは降伏へと追い込まれました。本記事では、各国が陥落した順番を時系列に沿って、欧州戦線とアジア太平洋戦線に分けてわかりやすく解説します。
欧州戦線での陥落(1939年〜1941年)
ポーランド
1939年9月1日、ドイツの侵攻によって第二次世界大戦が勃発しました。ポーランドはドイツの電撃戦(ブリッツクリーク)により短期間で制圧され、国土はドイツとソ連によって分割占領されることになります。
ノルウェーとデンマーク
1940年4月9日、ドイツは両国に同時に侵攻しました。デンマークはほぼ即日降伏し、ノルウェーも英仏の援軍を得て抵抗を続けたものの、同年6月までに占領されました。
ベネルクス三国(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)
1940年5月10日、ドイツは三か国へ一斉に侵攻しました。小国ルクセンブルクは瞬く間に占領され、オランダはロッテルダムへの空爆を受けて5月15日に降伏。ベルギーも5月28日に降伏しています。
フランス
1940年5月からのドイツ軍の猛攻により、フランス軍は壊滅的な打撃を受けます。同年6月25日、フランス第三共和政は軍事的敗北のもとで崩壊し、国土はドイツ占領地域とヴィシー政権の統治区域に分断されました。
ユーゴスラビア
1941年4月6日、ドイツ・イタリア・ハンガリー・ブルガリアの連合軍が侵攻。ベオグラードは空爆され、王国はわずか11日で降伏しました。
ギリシャ
1940年10月28日、イタリアの侵攻を受けましたが、ギリシャ軍は当初これを撃退する健闘を見せます。しかし1941年4月にドイツが参戦すると戦況は一変し、同年4月末までに首都アテネを含む国土が占領されました。
アジア太平洋戦線での陥落(1941年〜1942年)
香港
1941年12月8日、真珠湾攻撃と同じ日に日本軍が香港への攻撃を開始。イギリス・カナダ・インド部隊らは抵抗しましたが、同年12月25日に陥落しました。
フィリピン
1941年12月8日、日本軍の上陸作戦が開始されます。マッカーサー率いる米比軍はバターン半島やコレヒドール島に撤退して抗戦しましたが、1942年5月に組織的抵抗は終わりを迎えました。
イギリス領マラヤ
1941年12月8日、日本軍がマレー半島に上陸。イギリス軍は「不沈艦」と呼ばれた戦艦プリンス・オブ・ウェールズを失うなど苦戦を強られ、翌1942年1月末までに半島全域が日本軍の手に落ちました。
タイ
日本軍のマレー半島・タイへの進駐に際し、タイは事実上日本の同盟国となり、枢軸国側として参戦することになりました。
ビルマ(現ミャンマー)
1941年12月中旬ごろから日本軍の進攻が本格化。1942年には首都ラングーン(現ヤンゴン)が陥落し、イギリス軍はインド方面へ撤退しました。
蘭領東インド(現インドネシア)
1942年1月11日、日本軍の侵攻が開始されます。資源確保を目的とした作戦により、同年3月にはオランダ軍が降伏し、重要な油田地帯が日本の支配下に入りました。
シンガポール
1942年2月15日、「東洋の要塞」と謳われたイギリス領シンガポールが日本軍に降伏。7万人を超える兵士が捕虜となる、イギリス史上最大級の敗北となりました。
枢軸国側の離反と崩壊(1943年〜1945年)
イタリア
1943年9月8日、連合軍によるシチリア島上陸および本土への進攻を受け、ムッソリーニ政権崩壊後のイタリアは連合国に降伏しました。これにより枢軸国の中核の一つが崩れます。
ルーマニア
1944年8月23日、ミハイ1世国王主導の親連合国派クーデターにより政権が転覆。ルーマニアは突如として枢軸国から離脱し、連合国側につきました。
ブルガリア
1944年9月5日、隣国ルーマニアの離脱を受けてソ連との開戦を回避すべく方針を転換し、ドイツに宣戦布告しました。
フィンランド
1944年9月19日、ソ連との間で休戦協定を締結し、継続戦争が終結しました。フィンランドはその後、旧同盟国であるドイツ軍を国内から追い出すラップランド戦争へと移行していきます。
ハンガリー
1944年12月21日、国土の大半を占領されていたハンガリーでは、暫定国民政府が成立し、ドイツに対して宣戦布告を行いました。
ドイツ
1945年4月30日のヒトラー自殺後、後継体制は混乱の中で終息へ向かい、同年5月8日にドイツは連合国に対して無条件降伏しました。ここにヨーロッパでの戦争が終結します(V・Eデー)。
日本
広島・長崎への原子爆弾投下およびソ連対日参戦という決定的な打撃を受けた日本は、1945年8月15日にポツダム宣言を受諾し、連合国に降伏しました。これにより第二次世界大戦はついに幕を閉じたのです。
まとめ
第二次世界大戦における各国の陥落は、1939年のポーランド侵攻に始まり、ドイツによる西欧制圧、日本の南方進出を経て、1943年以降は今度は枢軸国自身が相次いで降伏・離反していくという流れでした。歴史の転換点となった出来事の順序を把握しておくことで、大戦全体の構造がより明確に見えてくるはずです。