目的はアジアへの到達
クリストファー・コロンブスがスペインから西へ向けて航海した最大の理由は、アジアに到達するためでした。
当時のコロンブスは、地球が丸いということを信じていました。そこで彼は、大西洋を西へ横断すれば、インドや中国などのアジア諸国にたどり着けるのではないかと考えたのです。
なぜアジアだったのか?
15世紀後半のヨーロッパでは、インドや中国といったアジアの国々は、豊かな富と香辛料(スパイス)の産地として知られていました。胡椒や肉桂などの香辛料は、当時のヨーロッパで非常に高価で珍重されており、「黄金の国」として憧れの的となっていたのです。
しかし、従来の陸路による東方交易は、オスマン帝国の勢力拡大などによって困難になっていました。そのため、海を経由する新たなルートの開拓が強く求められていたのです。
西回り航路という大胆な発想
コロンブスは、東へ向かう代わりに西へ進めばアジアに直接たどり着けるという発想を持っていました。これは当時としては非常に大胆な構想であり、彼はスペイン王室(カスティーリャ女王イサベル1世ら)の支援を受けて、この計画を実行に移しました。
なお、コロンブスは地球の大きさを実際よりも小さく見積もっていたため、西回り航路が可能だと確信していたとも言われています。結果として彼がたどり着いたのはアジアではなく新大陸(アメリカ大陸)でしたが、この航海は世界史を大きく変える出来事となりました。