オセアニアの歴史

ハワイ州成立の歴史をたどる――王国から米国50番目の州への道

ハワイがアメリカ合衆国の50番目の州となるまでには、約200年にわたる複雑な歴史がありました。18世紀末にヨーロッパ人探検家が到達して以降、19世紀にはアメリカ人宣教師や実業家たちがハワイ社会と政治に大きな影響力を持つようになります。1893年にはハワイ王国の君主制が転覆され、1898年にアメリカによる併合、そして1959年についにハワイは正式な州となりました。

ハワイ州成立までの主な出来事(年表)

  • 1778年: イギリスの探検家ジェームズ・クック船長がハワイ諸島に到達する。
  • 1795年~1810年: カメハメハ1世がハワイ諸島を統一し、ハワイ王国を樹立する。
  • 1820年: アメリカ海外伝道評議会(ABCFM)から最初の宣教師団がハワイに到着する。
  • 1840年: カメハメハ3世がハワイ初の成文憲法を公布する。この頃からサトウキビ・プランテーション経済も本格的に発展し始める。
  • 1875年: ハワイとアメリカの間で互恵通商条約が締結され、砂糖産業が急拡大する。
  • 1893年: アメリカ系実業家や政治家らによってハワイ王国の君主制が転覆され、臨時政府が樹立される。
  • 1898年: アメリカ合衆国がハワイを併合する。
  • 1900年: ハワイ基本法(Hawaiian Organic Act)により、ハワイはアメリカの準州となる。
  • 1941年: 日本軍による真珠湾攻撃が起き、アメリカが第二次世界大戦に参戦する。
  • 1959年: ハワイがアメリカ合衆国50番目の州として正式に加盟する。

州成立をめぐる歴史的背景

ハワイの州成立は、長く複雑なプロセスでした。アメリカ人宣教師や実業家の影響力の拡大、1893年のハワイ王国の転覆、そして第二次世界大戦中の真珠湾攻撃といった出来事が、その道筋を大きく形作りました。特に真珠湾攻撃以降は、太平洋における戦略上の重要性から、ハワイの州昇格への機運が一段と高まったとされています。

1959年3月にアイゼンハワー大統領が州昇格法案に署名し、住民投票での承認を経て、同年8月21日にハワイは正式に50番目の州となりました。ハワイの州成立の歴史は、アメリカ合衆国が歩んできた複雑な歴史と、世界との関わり方を今に伝える貴重な記録といえるでしょう。