オセアニアの歴史

チリの法律はどうやって作られる?立法プロセスをわかりやすく解説

チリの立法プロセスの概要

チリにおける法律の制定手続きは、同国の憲法に定められており、下院(代議院)と上院(元老院)の二院制からなる国民議会がその役割を担っています。

代議院(下院)

代議院は155名の議員で構成され、直接普通選挙によって4年の任期で選出されます。被選挙権を有するためには、満21歳以上であることに加え、一定の教育水準を満たすことが求められます。

上院

上院は43名の議員で構成され、こちらも直接普通選挙によって選ばれますが、任期は8年と長く設定されています。上院議員になるには、満35歳以上であることと、一定の教育水準が必要です。

法案が法律になるまでの流れ

チリで法案が法律として成立するまでには、以下のような段階を踏みます。

  • 法案の提出: 代議院または上院のいずれかの議員が法案を提出できます。
  • 提出院での審議: 法案は、提出された院において議員の過半数の賛成を得る必要があります。
  • もう一方の院での審議: 可決された法案は反対の院へ送付され、そこでも過半数の承認を受けなければなりません。
  • 大統領への送付: 両院での可決後、法案は共和国大統領に送られ、大統領が署名することで正式に法律となります。
  • 差し戻し: 大統領が署名を拒否した場合、法案は国民議会に差し戻され、再審議が行われます。
  • 最終可決: 国民議会が3分の2以上の多数で法案を再承認した場合、法案は法律として成立します。

通常の手続きにおける例外

一般的な立法手続きには、いくつかの例外が存在します。例えば、一部の法律については、国民議会の両院それぞれで3分の2以上の多数による承認が求められます。また、一部の法律は、国民議会の過半数による承認に加えて、国民投票(プレビシート)による批准を経る必要があります。

まとめ

チリの立法プロセスは、国民の過半数の支持を得た法律だけが成立するよう設計されています。さらに、行政・立法といった政府の各機関の間に抑制と均衡(チェック・アンド・バランス)の仕組みを組み込むことで、権力の濫用を防止することを目指しています。