コロンブスの乗組員が抱いた不安――その初期の兆候
1492年のコロンブスによる大西洋横断航海は、歴史に残る偉業となりました。しかし、その裏では乗組員たちの不安と恐怖が日増しに大きくなっていきました。ここでは、乗組員たちが航海に対して不安を抱き始めた初期の兆候を4つのポイントから解説します。
1. コロンブスの秘密主義
コロンブスは航海の計画について極めて秘密主義的な態度をとり、これが一部の乗組員に疑念を抱かせました。自分たちがどこへ向かっているのか、どれほどの期間航海するのかまったく知らされておらず、乗組員たちは深い不安を感じていたのです。
2. 航海の予想外の長さ
航海は誰の予想よりもはるかに長く続きました。乗組員たちは疲労困憊となり、食料や水などの物資も底をつき始めました。このことが、彼らの不安をさらに強める結果となりました。
3. 荒れ狂う海
航海中、乗組員たちは何度も激しい嵐と荒れた海に遭遇しました。船酔いに苦しむ者も多く、命の危険を肌で感じながら、恐怖と戦い続けなければなりませんでした。
4. 陸地が見えない日々
数週間にわたり、乗組員たちは一片の陸地さえ目にすることができませんでした。このため「自分たちは道に迷ったのではないか」という思いが乗組員の間に広まり、二度と故郷へ帰れないのではないかという恐怖さえ抱くようになったのです。
こうした要因が重なり合い、乗組員たちの間には不満と不安が蓄積していきました。それでもコロンブスは乗組員を励まし、説得しながら航海を続け、ついに新世界への到達を果たしたのです。