アメリカの13植民地の統治体制とは
アメリカ独立以前に存在した「13植民地(十三植民地)」は、単一の人物によって支配されていたわけではありません。これらの植民地はすべてイギリス(グレートブリテン王国)の植民地であり、最終的な統治権限はイギリス国王とイギリス議会が握っていました。
各植民地には総督が置かれていた
ただし、日常的な行政は植民地ごとに分かれて行われていました。王領植民地と呼ばれる多くの植民地では、イギリス国王によって任命された総督が統治を担当しました。一方、ペンシルベニアやメリーランドのような領主植民地では、土地の所有者である領主が任命した総督が、コネチカットやロードアイランドのような自治植民地では、住民の選挙で選ばれた総督が統治しました。
植民地議会による自治
さらに、各植民地には住民選挙で選ばれた議会があり、税金の賦課や法律の制定など、内政において大きな自治権を保有していました。しかし、「代表なしに課税なし」というスローガンに象徴されるように、イギリス議会が植民地への直接課税を強化しようとしたことが、アメリカ独立戦争(1775年〜1783年)の発端の一つとなりました。
まとめ
つまり、13植民地を「一人の統治者」で捉えることはできません。イギリス国王・イギリス議会という宗主国の権威の下、各植民地の総督と議会が実際の統治を行うという多層的な体制でした。1776年の独立宣言以降、これらの植民地はそれぞれ主権を持つ「州」となり、新たな国家アメリカ合衆国を形成していきました。