南アメリカの歴史

1950年のベトナムでアメリカはどの国を支援していたのか?

1950年当時、アメリカはベトナムに自国軍を派遣しておらず、いわゆる「ベトナム戦争」への直接的な軍事介入もまだ行っていませんでした。しかし、だからといって「何も支援していなかった」というわけではありません。

1950年のアメリカの動き

1950年、アメリカはバオ・ダイ元皇帝を首班とする「ベトナム国」を承認しました。同時に、ホー・チ・ミン率いるベトミン(ベトナム独立同盟会)と戦っていたフランスに対し、経済援助および軍事援助の提供を開始しています。これは、東南アジアにおける共産主義の拡大を防ごうとする「封じ込め政策」の一環でした。

本格的な介入は1960年代から

第一次インドシナ戦争は1954年のジュネーヴ協定によって終結し、ベトナムは北緯17度線を境に南北に分断されました。その後、共産主義陣営の北ベトナムと、アメリカが支援する南ベトナム(ベトナム共和国)との対立が深まっていきます。1960年代初頭にはアメリカは軍事顧問団の派遣などを通じて関与を強め、1965年には地上軍を投入してベトナム戦争への本格的な直接介入へと踏み込みました。

まとめると、1950年の時点でアメリカは戦闘部隊を送る形での支援はしていませんでしたが、フランスおよび反共政権への援助という形で、すでにベトナム情勢に関わり始めていたのです。