アメリカ海軍看護師団(Navy Nurse Corps)のシンボルは、しばしば「金色の樫の葉」であると誤解されがちですが、実はそうではありません。その正体は、カドゥケウス(caduceus)と呼ばれる紋章です。
カドゥケウスとは何か
カドゥケウスは、翼の生えた杖に2匹の蛇が絡みついた意匠を持つシンボルです。ギリシャ神話・ローマ神話における神々の伝令ヘルメス(メルクリウス)が持つ杖として知られ、古くからさまざまな場面で用いられてきました。
なぜ医療のシンボルとされるのか
カドゥケウスは、長い歴史の中で医療分野と深く結び付けられてきた伝統的な象徴です。アメリカ軍では、陸軍医療部隊をはじめとする多くの医療部門の紋章にも同様の意匠が採用されており、海軍看護師団もこの伝統を受け継いでいます。
金色の樫の葉との混同について
金色の樫の葉は、アメリカ軍において将校の階級を表す記号(たとえば陸軍少佐の階級章など)として広く知られているため、これが海軍看護師団のシンボルと混同される原因の一つと考えられます。しかし、海軍看護師団を象徴するのはあくまでカドゥケウスであり、翼と2匹の蛇が持つ医療への敬意と伝統が込められた紋章なのです。