キューバから米国へのミサイル到達時間は約7〜8分
もしキューバから短距離戦術弾道ミサイルが発射された場合、米国本土に着弾するまでにかかる時間はおよそ7〜8分とされています。一見すると十分な時間があるように思えますが、実際には極めて短い猶予しかありません。
なぜわずか数分で到達するのか
その理由は、両国の地理的な近さにあります。キューバと米国フロリダ州の間は、最も近い地点で約150〜230キロメートル程度しか離れていません。一方、弾道ミサイルは大気圏外へ上昇した後、秒速数キロメートルという超高速で目標へ向かって落下します。このため、短距離であれば発射から着弾までごくわずかな時間で到達してしまうのです。
歴史が示すキューバの地理的脅威
この地理的な近さが問題視された代表例が、1962年の「キューバミサイル危機」です。当時、キューバに配備されたソ連製ミサイルが米国本土の大部分を射程内に収めたことで、世界は核戦争の瀬戸際に立たされました。
米国にとって、カリブ海に位置するキューバからのミサイル攻撃は、早期警戒や迎撃の時間的余裕がほとんどない、防衛上きわめて深刻な脅威となり得るのです。