南アメリカの歴史

ラテンアメリカ独立運動を促した二つの革命とは?アメリカ革命とフランス革命の影響

18世紀末から19世紀初頭にかけて、ラテンアメリカ各地でスペインとポルトガルの支配からの独立運動が相次ぎました。その背景には、世界の歴史を大きく変えた二つの革命――アメリカ革命とフランス革命――の存在がありました。

アメリカ革命(1776年〜1783年)

アメリカ革命は、イギリスの支配下にあった13植民地が勝利を収めた歴史的な転換点でした。アメリカ合衆国がイギリスから独立を果たしたことは、強大な宗主国に対して自由と自治を勝ち取ることが現実に可能であることを示す、力強い模範となりました。

この成功例は、同じくヨーロッパ列強の植民地であったラテンアメリカの人々にとって、大きな希望と刺激を与えることになりました。

フランス革命(1789年〜1799年)

フランス革命は、啓蒙思想の理念に触発された革命であり、その思想的な波紋は海を越えてラテンアメリカの知識人層に深い影響を及ぼしました。

「自由・平等・友愛」を掲げた革命のスローガンや、絶対王政に反対する言説は、スペインやポルトガルからの独立を目指す運動の起爆剤となりました。ボリバルやサン=マルティンといった独立運動の指導者たちも、こうした思想の影響を色濃く受けていたとされています。