南北戦争:南部が戦争において有利だと考えていたものは?
アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)に至るまで、南部(アメリカ連合国)は、開戦した場合に自分たちが持つと信じていた強みについて確固たる認識を持っていました。さて、南部が戦争において自らにとって有利であると考えていたのは、次のうちどれでしょうか。
選択肢
a) 優秀な将軍による指揮力
b) 奴隷労働
c) より優れた戦略
d) 団結
正解:b) 奴隷労働
南部が最も大きな強みと考えていたのは、奴隷労働でした。当時の南部経済は綿花を中心とするプランテーション農業に大きく依存しており、その基盤を支えていたのが奴隷制でした。南部の人々は、この奴隷労働によって安定した農業生産が維持され、白人男性の多くが農場労働から解放されて軍務に就けるため、長期にわたる戦争にも耐えられると考えていました。
また、「キング・コットン」と呼ばれる綿花の輸出力を背景に、イギリスやフランスなどの欧州列強が南部を外交的に支援せざるを得ないとも期待していました。こうした経済的自信が、南部が奴隷労働を最大の武器と見なしていた理由です。
他の選択肢について
実際には、南部はロバート・E・リーなど有能な将軍たちに恵まれていたものの、それを開戦前から決定的な優位とまでは見なしていませんでした。また、人口や工業力で劣っていた南部にとって、北部のような統一された国家戦略を持つことは困難であり、州ごとの独立性が強いことも団結の面では弱点となりました。結果として、南部の自信の核となったのはあくまで奴隷労働に支えられたプランテーション経済だったのです。