南北戦争で南軍が掲げた旗の名称
アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)において、南部諸州が結成した「アメリカ連合国(南部連合)」は、目的に応じて複数の旗を使用していました。一般に「南軍の旗」として最も広く知られているのは、青い斜め十字に白い星を配したデザインの「南部連合戦旗(コンフェデレイト・バトル・フラッグ)」です。
南部連合戦旗(バトル・フラッグ)
この旗は正式には「北バージニア軍戦旗」と呼ばれ、戦場で味方と敵を識別するために採用されました。赤地に青いサルタイアー(斜め十字)が描かれ、その中に最大13個の白い星が配置されています。現在、映画やテレビなどで「南軍の旗」として目にする機会が多いのは、この旗です。
「スターズ・アンド・バー」(Stars and Bars)
一方、「スターズ・アンド・バー(星と帯)」と呼ばれる旗は、南部連合の初代国旗として1861年に制定されたものであり、戦旗とは区別されます。アメリカ合衆国の国旗(星条旗)に似たデザインで、左上の青い部分に星が円形に配置され、右側に赤と白の横縞が入っています。しかし、戦場では北軍の旗と混同されやすかったため、後に新しい国旗へと変更されることになりました。
南部連合が採用した3つの国旗
南部連合は短い歴史の中で、以下の3つの国旗を採用しました。
- 初代:「スターズ・アンド・バー」(1861年〜1863年) — 星条旗に似たデザインの最初の国旗
- 2代目:「ステンレス・バナー」(1863年〜1865年) — 白地に戦旗のデザインを配置した国旗
- 3代目:「ブラッド・ステインド・バナー」(1865年) — 白い部分が降伏の旗と誤解されるのを避けるため、右端に赤い縦帯を加えた国旗
まとめ
南北戦争における南軍の旗には、戦場で用いられた「南部連合戦旗」と、国旗として制定された「スターズ・アンド・バー」など、複数の名称を持つ旗が存在します。特に南部連合戦旗は、今日でも歴史的評価をめぐる議論の対象となる象徴的な存在であり、アメリカの歴史を理解するうえで欠かせない遺物となっています。