南アメリカの歴史

1831年にバージニア州で奴隷反乱を起こしたアフリカ系アメリカ人は誰?

答え:ナット・ターナー(Nat Turner)

1831年8月21日から23日にかけて、アメリカ合衆国バージニア州サウサンプトン郡で奴隷反乱を指揮した人物は、ナット・ターナーです。

ターナーは、奴隷身分の黒人と自由黒人を率い、サウサンプトン郡を中心に周辺の計5郡にまたがる約2日間の武装蜂起を実行しました。

ナット・ターナーの反乱の背景

ナット・ターナーは1800年にバージニア州サウサンプトン郡で生まれた奴隷でした。読み書きを習得し、熱心な宗教家として知られ、「預言者」と呼ばれることもありました。彼は日食などの天体現象を神からの啓示と受け取り、奴隷制からの解放を目指して反乱を計画したと伝えられています。

反乱の経過と影響

1831年8月21日の夜、ターナーとその支持者たちは蜂起し、約2日間にわたって白人の農園や家屋を襲撃しました。この反乱では約55〜60人の白人が死亡したとされ、当時のアメリカ社会に大きな衝撃を与えました。

反乱は民兵や州兵によってまもなく鎮圧され、逃走していたターナーも約2か月後に逮捕され、同年11月に処刑されました。この事件を受けて、バージニア州をはじめとする南部各州では、奴隷への教育禁止や集会の制限など、奴隷統制をさらに強化する法律が次々と制定されました。

一方で、この反乱は北部を中心とする奴隷制廃止運動(アボリショニズム)にも影響を与え、アメリカ史における奴隷制をめぐる議論を一層激化させるきっかけとなりました。