いいえ、そうではありません。1860年以前のアメリカ南部は、北部に比べて鉄道網がはるかに小規模でした。
南北で大きく異なった鉄道の普及
南北戦争(1861〜1865年)以前のアメリカでは、南北間の経済構造の違いが交通インフラの発展にも大きな差をもたらしていました。北部は工業化を進める過程で、鉄道や運河といったインフラ整備に積極的に投資し、国内市場の拡大を支える基盤を築いていました。
一方、南部は綿花の生産と奴隷労働に依存する農業経済が中心でした。綿花などの農産物の輸送は主に河川や港湾を利用した船舶で賄われていたため、鉄道への投資は北部ほど活発に行われませんでした。
数字で見る南北の差
1860年の時点で、全米の鉄道里程の約3分の2以上が北部に集中していたとされています。この鉄道網の充実は、後の南北戦争において兵員や物資・武器の輸送力という形で現れ、北部の戦略的優位につながったと考えられています。
まとめ
1860年以前の南部は、北部と比べて鉄道が大幅に少ない状態でした。北部がインフラ整備に注力する一方、南部は綿花生産と奴隷制を基盤とした経済に重点を置いていたこと。これが南北間の鉄道格差を生んだ主な要因です。