南アメリカの歴史

1922年ピースシルバーダラーとリバティダラーは同じコイン?その違いを徹底解説

1922年に鋳造されたピースシルバーダラーと、いわゆる「リバティダラー(座像自由の女神ダラー)」は、よく混同されがちですが、実はまったく別のコインです。どちらもアメリカ合衆国造幣局が発行した1ドル銀貨である点は共通していますが、発行期間もデザインも大きく異なります。

ピースダラーとは

ピースダラーは、1921年から1935年にかけてアメリカ合衆国造幣局で鋳造された1ドル銀貨です。第一次世界大戦の終結後の平和を記念して発行されたこのコインは、彫刻家アンソニー・デ・フランチージ(Anthony de Francisci)によるデザインが採用されています。

表面には、オリーブの枝を手にした「平和」を象徴する女性の姿が描かれ、裏面では山の前に佇む鷲のデザインが特徴的です。優雅でモダンな意匠は、当時のアメリカ美術界の潮流を反映したものとして高く評価されています。

リバティダラー(座像自由の女神ダラー)とは

一方、リバティダラーと呼ばれるコインは、1840年から1904年にかけて鋳造された「座像自由の女神ダラー(Seated Liberty Dollar)」を指します。こちらは彫刻家クリスチャン・ゴブレヒト(Christian Gobrecht)によるデザインで、岩に腰掛けた自由の女神が杖を手にし、頭にはフリギア帽をかぶった姿が描かれています。

スペックの比較

興味深いことに、両者は発行年代こそ異なるものの、物理的な仕様はほぼ同一です。

  • 直径:38.1ミリメートル
  • 重量:26.73グラム
  • 素材:銀90%・銅10%

つまり、両者の違いはサイズや素材ではなく、「いつ」「誰によって」「どんなデザインで」作られたかにあります。

まとめ

1922年のピースシルバーダラーとリバティダラーは、同じ1ドル銀貨でありながら、発行時期・デザイナー・図柄のすべてが異なる別個のコインです。収集の際には、表面のデザインを見分けることで容易に区別できます。平和を象徴する立像ならピースダラー、座像の女神なら座像自由の女神ダラーと覚えておくとよいでしょう。