問題
次のうち、奴隷制度廃止論者(アボリショニスト)ではなかった人物を1人選んでください。
- a) フレデリック・ダグラス(Frederick Douglass)
- b) ウィリアム・ロイド・ギャリソン(William Lloyd Garrison)
- c) エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)
- d) ソジャーナ・トゥルース(Sojourner Truth)
正解
正解:c) エイブラハム・リンカーン
解説
フレデリック・ダグラス、ウィリアム・ロイド・ギャリソン、ソジャーナ・トゥルースの3人は、いずれも19世紀アメリカにおける奴隷制度廃止運動(アボリション運動)を代表する活動家です。
- フレデリック・ダグラス: 元奴隷であり、自伝や力強い演説を通じて奴隷制の実態を世に訴え続けた、最も有名な廃止論者の一人です。
- ウィリアム・ロイド・ギャリソン: 廃止論を訴える新聞『ザ・リベレーター(The Liberator)』を創刊し、奴隷制の即時廃止を掲げた急進派の指導者でした。
- ソジャーナ・トゥルース: 元奴隷の女性で、「私は女ではないのか?(Ain't I a Woman?)」の演説でも知られるように、奴隷制廃止と女性の権利の両方を訴えた活動家です。
一方、エイブラハム・リンカーンは第16代大統領として1863年の『奴隷解放宣言』を発布し、奴隷制の終焉に決定的な役割を果たした人物ですが、彼自身は廃止運動の活動家ではありません。当初は奴隷制の「新州への拡大阻止」を主張する比較的穏健な立場を取っていたため、歴史的には厳密な意味での「奴隷制度廃止論者」とは分類されないことが多いのです。