13植民地における投票資格の概要
アメリカ独立以前の13植民地では、投票できる人(有権者)の要件は植民地ごとに異なっていましたが、共通して求められた条件がいくつか存在します。ここでは、当時の典型的な投票資格の要件を詳しく解説します。
1. 財産所有と納税
財産所有
ほとんどの植民地では、一定の財産を所有していることが投票の必須条件でした。要求される財産の価値や種類は植民地によって異なり、例えばバージニアでは、少なくとも50エーカーの土地、またはそれに相当する価値のある不動産を所有する必要がありました。
納税
一部の植民地では、選挙に参加する前に税金を納めていることが求められました。
2. 人種と性別による制限
13植民地すべてにおいて、投票を許されたのは白人男性のみでした。女性は人種を問わず投票権を持ちませんでした。
3. 年齢要件
多くの植民地では、投票には満21歳以上であることが求められました。
4. 宗教上の制限
一部の植民地、特にマサチューセッツやコネチカットといったニューイングランド植民地では、プロテスタント信者のみに投票が認められていました。
5. 自由民であること
投票できたのは「自由民」と呼ばれる人々、つまり典型的には白人男性の財産所有者だけでした。年季奉公人、奴隷、ネイティブ・アメリカンは原則として投票から排除されていました。
6. 居住要件
投票するためには、その植民地に一定期間以上居住していることも条件とされました。必要な居住期間は植民地ごとに異なっていました。
限られた有権者層とその後の変遷
こうした厳しい要件により、実際に投票できたのは人口のごく一部に限られていました。しかし、これらの要件は時代とともに変化していき、ニュージャージーやペンシルベニアなど一部の植民地では、財産を持たない白人男性にも選挙権が拡大されるようになりました。