南アメリカの歴史

1822年モルガンダラー銀貨の価値はいくら?実は「存在しない」その理由と関連銀貨の相場を解説

結論からお伝えすると、1822年製のモルガンダラー(モルガン銀ドル)は存在しません。もし手元に「1822年」と刻印されたモルガンダラーがあるなら、それは偽造品や後世に作られたレプリカ、あるいは別の銀貨との取り違えである可能性が極めて高いと言えます。

モルガンダラーとはどんな銀貨?

モルガンダラーは、アメリカ合衆国で鋳造された1ドル銀貨の一つで、デザインを手掛けた彫刻家ジョージ・T・モーガンの名前にちなんでこう呼ばれています。表面には自由の女神像、裏面にはワシの意匠が描かれ、現在でも世界中のコレクターに人気の高い定番コインです。

その発行期間は以下の通りです。

・第1期:1878年〜1904年
・第2期:1921年(同年にピースダラーへ移行)

つまり、モルガンダラーが初めて鋳造されたのは1878年であり、それより約50年以上前の1822年に作られたモルガンダラーは、歴史的にあり得ないということになります。

1822年当時のアメリカの銀貨事情

1822年のアメリカでは、1ドル銀貨そのものが鋳造されていませんでした。この時代にフィラデルフィア造幣局で生産されていたのは、ラージセント(大判銅貨)やキャップトバスト・ハーフダラーといった銅貨・補助銀貨が中心です。

1ドル銀貨の鋳造が本格的に再開されるのは、1840年以降のシーテッドリバティダラーの時代になってからです。したがって、「1822年の1ドル銀貨」というカテゴリー自体が基本的に存在しないと考えて差し支えありません。

「1822年モルガンダラー」を見かけたら要注意

オークションサイトやフリーマーケットアプリなどで「1822年モルガンダラー」なるコインが出品されているのを目にすることがありますが、そのほぼすべては偽物です。海外で大量に作られている模造品の中には、実在しない年号を勝手に打刻したファンタジーコインも少なくありません。

偽物を見分けるポイント

・年号が発行期間(1878年〜1904年、1921年)の範囲外にないか確認する
・重量や直径が公式スペック(約26.7g、直径38.1mm)と一致するか調べる
・銀色が不自然に明るい、または浮き彫りのディテールが粗い場合は疑う
・確信が持てない場合は、専門の鑑定機関(PCGSやNGCなど)に相談する

参考:本物のモルガンダラーの価値相場

実際に存在するモルガンダラーの価値は、年号・ミントマーク・保存状態(グレード)によって大きく変動します。

・一般的な年号(例:1921年):数千円〜1万円程度
・比較的状態の良い個体や人気の年号:数万円前後
・希少な年号やハイグレード品:数十万円〜数百万円以上
・1893-Sなどの超希少コイン:数千万円に達することも

まとめ

1822年製のモルガンダラーは存在しないため、市場価値を評価すること自体ができません。手持ちのコインの真贋や価値を知りたい場合は、まず年号と発行期間を照らし合わせ、疑わしいと感じたら必ず専門家による鑑定を受けることをおすすめします。正しい知識を持つことが、偽物をつかまされずにコレクションを楽しむ第一歩です。