アメリカ合衆国の国旗(星条旗)をデザインしたのは、ニュージャージー州出身の弁護士にして政治家であるフランシス・ホプキンソン(Francis Hopkinson)です。「アメリカの国旗を作ったのは女性」というイメージを持たれがちですが、歴史的な記録によれば、国旗のデザインを考案したのは男性のホプキンソンでした。
フランシス・ホプキンソンとはどんな人物?
ホプキンソン(1737年〜1791年)は、アメリカ独立宣言に署名した建国の父の一人であり、作家や音楽家としても活躍した多才な人物でした。1777年には大陸会議に対し、アメリカ国旗のデザインに関する報酬を求める請願を行っており、これが彼を国旗のデザイナーとする主な根拠となっています。
なぜ「女性が作った」と言われるのか?
この誤解の一因とされるのが、フィラデルフィアの仕立て屋ベッツィ・ロス(Betsy Ross)が初代の国旗を縫い上げたという有名な逸話です。しかし、この話を裏付ける同時代の確かな史料は存在せず、現在ではその史実性が疑われています。ベッツィ・ロスが国旗の縫製に関わった可能性はあるものの、「デザインした」のはホプキンソンだと考えられているのです。
まとめ
アメリカ国旗のデザインは女性ではなく、ニュージャージー州の弁護士・政治家であるフランシス・ホプキンソンによるものです。「ベッツィ・ロスが最初の星条旗を作った」という物語は今も広く親しまれていますが、歴史学上の裏付けは乏しく、国旗デザインの功績はホプキンソンに帰せられるのが通説となっています。