アメリカ南部諸州が連邦(合衆国)から離脱する直接のきっかけとなったのは、1860年のエイブラハム・リンカーンの大統領当選でした。
リンカーン当選がもたらした衝撃
リンカーンは共和党に所属していました。共和党は、新たな領土への奴隷制拡大に断固として反対する立場を掲げていました。
当時の南部諸州は、経済基盤も社会構造も奴隷制度に深く依存していました。そのため、奴隷制拡大に反対する大統領が誕生することは、南部の生活様式そのものに対する重大な脅威であると受け止められたのです。
連邦離脱とアメリカ連合国の成立
リンカーンの当選を受けて、サウスカロライナ州を皮切りに、南部の複数の州が相次いで連邦からの離脱を宣言し、やがて「アメリカ連合国(南部連合)」を結成しました。
南北戦争の開戦
1861年、南軍がサウスカロライナ州のサムター要塞を攻撃したことで、南北戦争が正式に勃発しました。
この戦争は4年間にわたって続きました。最終的に南軍は敗北し、その結果として奴隷制度は廃止されることになりました。リンカーンの当選という一つの政治的出来事が、アメリカ史上最大の内戦と社会変革への道を開いたのです。