北米初の奴隷流入の舞台となった植民地
北米において最初に大量の奴隷が流入したのは、1619年8月のバージニア植民地(Colony of Virginia)です。この出来事は、後のアメリカ合衆国における奴隷制の歴史の出発点として、広く認識されています。
オランダ私掠船「ホワイト・ライオン号」の到着
1619年8月、オランダの私掠船「ホワイト・ライオン号(White Lion)」が、アフリカ出身者約20人を乗せてバージニアのポイント・コンフォート(Point Comfort)に入港しました。彼らはポルトガル船から拿捕されたものであり、この到着が北米大陸におけるアフリカ人奴隷化の歴史の始まりとされています。
この出来事の歴史的意義
当時の記録では、彼らが直ちに終身の奴隷として扱われたのか、それとも一定期間労働の後に解放される「年季契約奉公人」として扱われたのかについては議論があります。しかし、この1619年の到来以降、バージニア植民地では徐々に法的にも人種に基づく永続的な奴隷制度が確立されていきました。
そのため、この出来事は単なる一つの入港記録にとどまらず、アメリカ史全体に深い影響を及ぼすことになった重要な転換点と位置づけられているのです。