南アメリカの歴史

交戦国によるアメリカ製品の購入を可能にした政策とは?「キャッシュ・アンド・キャリー」を解説

正解は「キャッシュ・アンド・キャリー(cash-and-carry)」です。

キャッシュ・アンド・キャリーとは

キャッシュ・アンド・キャリーとは、交戦国がアメリカ製の物品を購入することを認めたアメリカ政府の政策です。ただし、その適用には厳しい条件が伴いました。
具体的には、代金をすべて現金で前払いすること、そして購入した貨物を自国の船舶などで自ら輸送することが求められました。

政策の目的と背景

この政策は1935年に実施されました。当時のアメリカは、ヨーロッパで緊張が高まる中、戦争そのものには巻き込まれたくない一方で、戦争に関連する貿易による利益は得たいという立場にありました。
そこで「現金で支払わせ、輸送も相手側に任せる」という条件を設けることで、アメリカ自身が戦争に引きずり込まれるリスクを最小限に抑えながら、経済的な利益を確保しようとしたのです。

歴史的な意義

第一次世界大戦の経験から、未払いの貿易債権や輸送船への攻撃が、中立国であるはずのアメリカを戦争へと引き込む要因になったという教訓がありました。キャッシュ・アンド・キャリーは、こうした反省をもとに、経済的な関与と軍事的な介入を切り離すために考案された、極めて特徴的な中立政策だったといえます。