「アメリカの20ドル金貨は今、いくらの価値があるの?」と疑問に思う方は多いでしょう。結論から言うと、現在アメリカで流通している20ドル金貨は存在しません。ただし、歴史上は名高い「20ドル金貨(ダブルイーグル)」が鋳造されており、これらは今日、非常に高い価値で取引されています。
現在、20ドル金貨は流通していない
アメリカの日常的な流通硬貨は1セントから1ドルまでで、いずれも金や銀といった貴金属は含まれていません。そのため、店頭などで実際に使える20ドル金貨というものは存在しないのが実情です。
歴史上の20ドル金貨「ダブルイーグル」とは
かつてアメリカでは、1850年から1933年にかけて「ダブルイーグル」と呼ばれる20ドル金貨が鋳造されていました。この硬貨には純金約0.9675トロイオンス(約30.1グラム)が含まれており、当時のアメリカで最高額面の流通金貨でした。
なかでも彫刻家オーガスタス・セント=ゴーデンスが手がけたデザインは美術的価値が高く、「最も美しいアメリカ硬貨」と称されることもあります。
ダブルイーグルの現在の価値
ダブルイーグルの評価額は、主に次の2つの要素で決まります。
① 金地金としての価値
約30グラムの純金を含むため、国際金価格に連動した地金価値があります。近年の金価格高騰を受け、地金ベースだけでも数十万円規模の価値になっています。
② コレクターとしてのプレミアム
発行年や保存状態によっては、地金価値を大きく上回る価格で取引されます。一般的な状態のものでも数千ドル(数十万円)以上、希少な年号や美品なら数万ドルに達することもあります。
とりわけ1933年製のダブルイーグルは現存数が極めて少ない伝説の硬貨で、2021年のオークションでは約1,890万ドル(日本円で約20億円)という驚異的な価格で落札されました。
現代のアメリカン・ゴールド・イーグルとの違い
現在もアメリカ造幣局は投資用コイン「アメリカン・ゴールド・イーグル」を発行しています。1トロイオンス(約31.1グラム)の純金を含む地金型コインですが、額面は50ドルであり、20ドルではありません。実際の売買価格は金の時価にプレミアムを加えた水準で形成されます。
20ドル紙幣に金は含まれる?
普段目にする20ドル紙幣は紙でできているため、金は一切含まれていません。紙幣の価値はあくまで通貨としての20ドルであり、金価格の変動とは無関係です。
まとめ
アメリカの20ドル金貨は現在流通していませんが、歴史的なダブルイーグルは純金約30グラムを含み、金相場と収集価値の両面で高い評価を受けています。もし手元にある場合は、地金として安易に売却せず、信頼できる専門業者に鑑定を依頼するのがおすすめです。