1066年のノルマン・コンクエスト(ノルマンディー公ウィリアムによるイングランド征服)以来、イングランドでは50人以上の女性が女王として、自ら統治者として君臨するか、あるいは夫である国王の傍らで王妃としてその地位に就いてきました。
「女王」といっても2種類ある
歴史上の「女王」には、大きく分けて2つの類型があります。
- 君主としての女王(Queen Regnant):自身の権利によって王位を継承し、国家を統治した女性
- 王妃(Queen Consort):国王の妻として后の地位に就いた女性
50人以上という数の大部分は後者の王妃たちであり、彼女たちは王朝の変遷とともに代々宮廷で重要な役割を担ってきました。
自ら統治した歴代の女王たち
1066年以降のイングランド(および後のイギリス)において、君主として実際に統治を行った女王は以下の6人です。
- メアリー1世(在位1553年〜1558年)
- エリザベス1世(在位1558年〜1603年)
- メアリー2世(1689年〜1694年、ウィリアム3世との共同統治)
- アン(在位1702年〜1714年)
- ヴィクトリア(在位1837年〜1901年)
- エリザベス2世(在位1952年〜2022年)
まとめ
つまり、1066年以降に「女王」と呼ばれてきた女性は50人以上にのぼりますが、その多くは王妃としての立場でした。一方、名実ともに国を統率した君主としての女王は少数ながら、エリザベス1世やヴィクトリア、エリザベス2世など、イギリス史に大きな足跡を残した人物を数多く輩出しています。