自由憲章が定める投票権と立候補権
1955年6月26日、南アフリカのヨハネスブルク近郊ソウェトにあるクリプタウンで開催された「人民会議(Congress of the People)」において、「自由憲章(Freedom Charter)」が採択されました。この憲章は、アパルトヘイト(人種隔離政策)後の南アフリカのあるべき姿を描いたビジョン文書であり、後にアフリカ民族会議(ANC)をはじめとする反アパルトヘイト運動の基本理念となりました。
投票権と立候補権に関する規定
自由憲章は、選挙権および被選挙権について、次のように宣言しています。
2. すべての人は、あらゆる代表機関において投票する権利、および候補者として立候補する権利を有する。
この条項は、人種や肌の色に関わらず、すべての市民が平等に政治に参加できることを謳ったものであり、当時の白人中心の選挙制度に対する強い批判となりました。自由憲章のこの精神は、1994年に実施された初の全人種参加型総選挙へと受け継がれ、現代南アフリカ民主主義の礎となっています。