1946年の銀色の1セント硬貨、その価値は?
1946年に鋳造された銀色のような1セント硬貨(ペニー)をお持ちで、表面は普通に見えるものの、裏面に図柄がなく「E PLURIBUS UNUM」「ONE CENT」「UNITED STATES OF AMERICA」の文字だけが刻まれている――このような場合、いくつかの可能性が考えられます。まずは1946年リンカーン・セントの基本情報から確認していきましょう。
1946年リンカーン・セントの基本スペック
材質:銅(ブロンズ)
重量:約3.11グラム
直径:19.05ミリメートル
厚さ:約1.52ミリメートル
1946年のリンカーン・セントは、第二次世界大戦直後の移行期に鋳造された硬貨です。通常は銅を主成分とするため、赤褐色〜茶色の外観をしており、表にはエイブラハム・リンカーン大統統領の横顔、裏面には小麦の穂のデザインとともに「E PLURIBUS UNUM(多数から一つへ)」や「ONE CENT」「UNITED STATES OF AMERICA」の文字が刻まれています。
銀色に見える場合に考えられること
本来、1946年のセントは銅製のため銀色ではありません。銀色に見える場合、次のような可能性があります。
鋼鉄(スチール)製のエラー貨の可能性
戦時中の銅の節約策として、アメリカ造幣局は1943年に限り鋼鉄製の1セント硬貨を鋳造しました。銀灰色の外観が特徴です。公式には1946年に鋼鉄セントは作られていませんが、極めて稀に前年の鋼板が残ったまま打ち出された「エラー貨」が存在することが知られています。本物の鋼鉄製エラー貨であれば、コレクター市場で高値がつくこともあります。磁石にくっつくかどうかを確認すれば、鋼鉄製かどうかを手軽に見分けられます。
後からメッキ・加工された硬貨
実際には銅製でも、後にクロームや亜鉛などでメッキされたもの、あるいは装飾目的で加工された硬貨であるケースも多くあります。この場合、貨幣としてのコレクター価値はほとんど期待できません。
ダブルストライク(二重打ち)などのエラー貨
打ち壊し工程のミスにより、古い硬貨の上に新しい硬貨が押される、あるいは同じ硬貨が2回プレスにかけられることで生まれる「エラー貨」も存在します。識別が難しい場合もありますが、状態や希少性によってはコレクターの間で高く評価されます。
1946年セントの価値の目安
通常の1946年リンカーン・セントは発行枚数が非常に多く、流通品であれば米国市場で数セント程度の価値しかありません。一方、状態の良い未使用品や、鋼鉄製のエラー貨、ダブルストライクなどの希少なバラエティは、数ドルから数十ドル、稀なものではそれ以上の価格がつくこともあります。
正確な価値を知りたい場合は、PCGSやNGCといった専門鑑定機関によるグレーディングを受けることをおすすめします。
まとめ
1946年のリンカーン・セント自体は比較的一般的な硬貨ですが、「銀色に見える」という点が大きな特徴です。磁石への反応、重量、色合いを確認することで、貴重な鋼鉄製エラー貨か、単なるメッキ品かを見分ける第一歩となります。希少なバラエティであれば思わぬ価値が眠っているかもしれませんので、一度じっくり調べてみる価値は十分にあるでしょう。