アパラチー族の家は何でできていますか?
アパラチー族は、かつて現在のアメリカ合衆国フロリダ州北西部に暮らしていた先住民族です。彼らの伝統的な家は、主に木の柱、パルメット(ヤシ科の植物)の茅、そして「ワトル・アンド・ドーブ」と呼ばれる壁の工法を使って建てられていました。
家の骨組みづくり
まず、地面にしっかりと木の柱を打ち込み、その柱の間にパルメットの葉を編み込んで頑丈な枠組みを作りました。この骨組みが家全体の土台となりました。
壁の作り方
壁は、葦や小枝などの植物素材を格子状に編み上げた上に、泥と粘土を混ぜたものを塗って仕上げました。これがいわゆる「ワトル・アンド・ドーブ」工法です。編んだ格子に泥を塗り固めることで、断熱性のある丈夫な壁が完成しました。
屋根の材料
屋根にはパルメットの茅が使われました。これはヤシの葉を編んで束ねたもので、枠組みの上に敷き詰められました。雨の多いフロリダの気候においても耐久性があり、優れた屋根材として重宝されました。
家の形と特徴
アパラチー族の家は一般的に長方形で、出入り口となる扉がひとつ、小さな窓が数箇所あるだけのシンプルな造りでした。
このようにアパラチー族の住居は、周囲に豊富にあった自然素材――木、ヤシの葉、泥、粘土――を最大限に活用した、環境と調和した賢明な建築だったのです。