モンロー主義は、主に南北アメリカ大陸、とりわけラテンアメリカとカリブ海地域に大きな影響を与えました。1823年にアメリカ合衆国によって打ち出されたこの外交方針は、ヨーロッパ列強によるアメリカ大陸へのさらなる植民地化や政治的干渉を、「合衆国に対する侵略行為」とみなすことを明言したものです。
モンロー主義の目的
この政策の狙いは、欧州諸国が新たな植民地を築いたり、独立を達成したばかりの地域に対して旧来の支配権を回復しようとする動きを防ぐことにありました。19世紀初頭、ラテンアメリカの多くの国々がスペインやポルトガルからの独立を果たした直後であり、モンロー主義はそうした新生国家を外部勢力から守る盾として機能することを目指しました。
主な宣言内容
- ヨーロッパによるアメリカ大陸での追加的な植民地化や干渉は、合衆国への敵対行為とみなされる
- 既存のヨーロッパ植民地そのものへの軍事介入は行わない立場を取る
- アメリカ大陸の独立国家の主権と領土保全を守るため、合衆国が介入する可能性を示唆する
その後への影響
モンロー主義は、単なる外交上の原則にとどまらず、後の米国の対外政策の基礎となりました。20世紀初頭の「ルーズベルト・コロラリー(ローズヴェルト帰結)」では、合衆国がラテンアメリカ諸国の内政に介入する正当性を主張する根拠として用いられました。このように、モンロー主義は西半球における米国の影響力を確立する出発点となったのです。