イギリス領だった北米の13植民地(後のアメリカ合衆国)において、奴隷制が特に深く根付いていたのは、南部を中心とした以下の6つの植民地です。
奴隷制が認められていた主な植民地
- デラウェア(Delaware)
- メリーランド(Maryland)
- バージニア(Virginia)
- ノースカロライナ(North Carolina)
- サウスカロライナ(South Carolina)
- ジョージア(Georgia)
背景と歴史的経緯
実は、17世紀から18世紀にかけて、奴隷制は13植民地すべてで何らかの形で認められていました。しかし、18世紀後半のアメリカ独立戦争前後になると、北部の植民地(マサチューセッツ、ペンシルベニア、ニューヨークなど)では次第に奴隷制の廃止、あるいは段階的な廃止へと動き始めます。
一方、上記の南部諸州では、タバコ、米、藍、そして後には綿花といったプランテーション経済が大きく発展し、奴隷労働への依存度が非常に高かったため、奴隷制が長く維持され続けました。この南北における経済構造の違いこそが、後に南北戦争(1861年〜1865年)へとつながる大きな要因となったのです。
なお、デラウェアとメリーランドは地理的には中部寄りの位置にありますが、歴史的には奴隷制を認めていた「境界州」として、南部側に分類されることが一般的です。