南アメリカの歴史

七面鳥を国の鳥にしようと働きかけた偉大なアメリカ人は実在したのか?

「七面鳥を国の象徴にしようと働きかけた偉大なアメリカ人は誰か?」——この問いには、意外な答えがあります。実は、そのような人物は存在しません。

アメリカの国の鳥はハクトウワシ

アメリカ合衆国の国の鳥として正式に定められているのは、ハクトウワシ(白頭鷲)です。1782年には、国章であるグレート・シール(大印章)にもハクトウワシが採用され、以来200年以上にわたり、アメリカの力強さと自由の象徴として親しまれてきました。

ベンジャミン・フランクリン伝説の真実

この質問が生まれた背景には、「ベンジャミン・フランクリンが七面鳥を国の鳥にしようと提案した」という有名な言い伝えがあります。しかし、これは事実とは異なることが知られています。

フランクリンは1784年に娘宛ての手紙の中で、ハクトウワシを「不名誉な性格の鳥」と批判し、その代わりに七面鳥を「より立派で勇敢な鳥」と称賛したことは確かです。ただしこれは私的な手紙における個人的な意見であり、国の鳥や国章に七面鳥を採用すべきだと公式に提案したり運動したりした記録は一切ありません。

まとめ

つまり、七面鳥を国の象徴にするよう本気で働きかけたアメリカ人は歴史上存在せず、アメリカの国の鳥は創設当初から今日まで一貫してハクトウワシです。七面鳥といえば、感謝祭(サンクスギビング)の食卓を飾る伝統的な料理として、今もアメリカ文化の中で特別な位置を占めています。